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外国人実習生のニュース

外国人実習生に関するニュースを中心にまとめています

安倍首相が大船渡入り 水産業復興の現場視察

 安倍晋三首相は14日、大船渡市を訪れ、震災被害を乗り越えて稼働を再開した水産加工会社や魚市場を視察。本格復興への努力や工夫とともに、人手不足などの課題もくみ取った。
 就任以来、東日本大震災被災地の訪問を続けている安倍首相。水産業の復旧・復興現場に触れようという今回の視察には、竹下亘復興相と小泉進次郎復興相政務官が同行。地元からは達増拓也知事、戸田公明市長、自民党橋本英教衆議院議員、佐々木茂光県議らが説明・案内役についた。
 首相一行は初めに、森下水産㈱(森下幹生社長)が盛町字田中島地内に新設した同社第3工場を訪問。雪がちらつく中、社員総出の出迎えを受けた。
 工場内では、サバやイカの加工ラインを見学し、主力商品のイカのから揚げやサンマの竜田揚げ、震災後に相模女子大学の協力で開発したキッシュ「さくさくモリーくん」などの試食も。
 森下社長らは、震災4カ月後の操業再開から第3工場の立ち上げまでの経緯を説明。「カイゼン」と呼ばれるトヨタ生産方式を導入し、極力コストをかけずに省力・効率化を図る取り組みを行っていることなども紹介した。
 同社長は「震災後の人手確保は大変だが、県の指導なども受けながら生産性をアップしたり、Uターンで帰ってくる人たちを積極的に雇用してなんとかやっている」としたうえ、現在18人の外国人技能実習生について「ぜひ人数枠や在留期間を延ばすようにしていただき、お願いしたい」と求めていた。
 このあと魚市場に移動。戸田公明市長と菅野佑三大船渡魚市場㈱社長らが、建設中の津波被災を乗り越え昨春から稼働した新施設を案内。異物混入を防ぐための閉鎖型の仕組み、鮮度保持に向けたシャーベット氷の活用、展示施設、サンマとイサダ水揚げに特化した南側岸壁上屋の整備などについて説明した。
 首相は見学にとどまらず、若手職員から新施設の使い勝手を聞き取ったり、魚をシャーベット氷が入ったコンテナに投入するなどし、「わたしの地元の下関では市場が三つあるが、このような設備にしたいと思った」と感心した様子。
 戸田市長は「昨年度は約68億円の水揚げだったが、今年はそれを上回る勢いで伸びている。新しい魚市場となって1年目だが、いい成績を残せそう」と伝え、見送ったあと報道陣に対しては「大船渡の復旧・復興の現状や水産業の元気を感じ取っていただけたと思う」と語った。
 視察の中では、集中復興期間最終年度の27年度以降も必要な予算については確保する考えを示したという安倍首相。大船渡のあとは気仙沼市事業所や災害公営住宅にも足を運び、震災から4年になろうとしている被災地の実状に触れた。

http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws10525